俳句12句『それなりの』
それなりの覚悟を持つて恵方巻
息白したつた一人の馬鹿のため
春のチャリ目的よりも重んじて
歩つてくとだけ送つて雪解水
愛溢るコーヒーメーカーに埃
別々の街で産まれて若葉風
青葉のせゐにして歌はない校歌
紫陽花の隣で泣いてゐた記憶
噛み締めるほどではなくて夏の味
生きてゆくために枯葉を踏む覚悟
その人を光と呼んで薄氷
春立つや好きを言葉にできること
恋人の話はせずに春の海
それなりの覚悟を持つて恵方巻
息白したつた一人の馬鹿のため
春のチャリ目的よりも重んじて
歩つてくとだけ送つて雪解水
愛溢るコーヒーメーカーに埃
別々の街で産まれて若葉風
青葉のせゐにして歌はない校歌
紫陽花の隣で泣いてゐた記憶
噛み締めるほどではなくて夏の味
生きてゆくために枯葉を踏む覚悟
その人を光と呼んで薄氷
春立つや好きを言葉にできること
恋人の話はせずに春の海