僕がスピッツだったら
詩です。
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僕がスピッツだったら
思い出をあてがわれて怒ってしまうだろう
僕はスピッツじゃないから
きみにしか分からないように歌う
きみにだけ分からないようにもできる
合言葉をつくろう
今日のことをすぐに思い出せる僕たちでいよう
サニーデイ・サービスが嫌い
サニーデイ・サービスを聴いているきみは好き
きみと話をしたい
伝えなくたって気持ちは気持ちだけれど
きみと話をしたい
許したいのなら怒って
言葉から逃げた先にも言葉がいる
きみがスピッツを聴いている